数々のオンライン校閲ツールがありますが、昨年(2017年)にリリースされた文賢(ぶんけん)がとてもよい感じです。
月額費用 1,980円の有料ツールですが、校正・校閲に時間を要している方なら、十分にリーズナブルです。
- 校閲支援
- たとえ表現機能
- 推敲支援機能
- アドバイス機能
- 辞書の編集機能
- Google Chrome拡張機能
- スマホやPC環境での文章表示の確認
- 「文字数」や「漢字の含有率」の確認
なかでも「たとえ表現機能」は、他に類を見ない機能。さらに、メンテ(追加)されていくそうです。
文賢でできること
文賢でできることをまとめてみました。
文賢のサイトで動画なども公開されているので、ご覧になってみてください。
校閲のチェック項目
- 誤った言葉のチェック
- 誤った敬語のチェック
- 気をつけるべき商標と固有名詞のチェック
- 差別語や不快語のチェック
- 誤用しやすい言葉のチェック
- ら抜き言葉のチェック
- 重複表現のチェック
推敲支援機能
- 接続詞をハイライトし、論理展開がスムーズかどうかのチェック
- 同じ助詞の連続使用のチェック
- 同じ文末表現の連続使用のチェック
- 二重否定表現のチェック
- 一文に読点が4つ以上存在していないかどうかのチェック
- 50文字以上の文に読点がないかどうかのチェック
- 漢字で書くほうがよい言葉のチェック
- ひらがなで書くほうがよい言葉のチェック
- カタカナで書くほうがよい言葉のチェック
- 記号が全角に統一されていないかどうかのチェック
- 英数字が半角に統一されていないかどうかのチェック
- ユーザーが設定した任意の文字列を使っていないかどうかのチェック
アドバイス機能
- 【箇条書き】を用いて、スッキリと整理できる箇所はありませんか?
- もっと短くシンプルに表現できる文章はありませんか?
- 【結論→理由】【疑問(問い)→結論(答え)→理由】という並びを意識し、読み手の興味を持続させることを意識していますか?
- 【たしかに●●です。しかし-】を用いて、読み手からの「反論に対する反論」の準備ができていますか?
- この文章を「誰が書いたか」という【話者】は明らかにしていますか?
- 読み手が共感できるよう、【感情表現】は入っていますか?
- 読み手の【自分事】となる言葉や表現は入っていますか?
- 指示代名詞を使いすぎていませんか?
- 係り受け(修飾語と被修飾語、主語と述語)の距離は近いですか?
- 長い修飾語や大きい状況を示す言葉ほど先に置いていますか?
- 複数の言葉を「と」「や」を使って列挙する場合は、「AとB、C、D」「AやB、C、D」という形になっていますか?
- 炎上リスクはありませんか?第三者の視点で読んだとき、知らない間に誰かを傷つけていませんか?
文賢の評判
- まるで専属編集者! 『文賢』でブログを書くのが100倍楽しくなるよ | 純喫茶ニシムラ
- 文賢を導入した理由と使用感レビュー!…とちょっとした改善要望
- 文賢を使ってみた感想とレビュー - 文賢の評価とレビュー
- 文賢ってぶっちゃけどうなの?使ってみた感想。要望も(推敲支援ツール、レビュー) | すばこにこもログ
- 推敲・校閲支援ツール「文賢」の使い方と編集者が使ってみた感想 - ノマド的節約術
その他のオンライン校正ツール
改めて、どんなツールが存在するのかを調べてみました。
- である調をですます調に変換
- 日本語の文章のタイポ/変換ミス/誤字脱字エラーをチェック/校正
- Tomarigi(校正・推敲支援ツール) | PaWeL:日本語表現法開発プロジェクト-青山学院大学-
- テキストライティング支援エディタ「ライティングさん」無料版 | ameroad
- 漢字使用率チェッカー
- 日本語テキストの難易度を測る
- オンライン日本語校正補助ツール
- 文章校正ツール
- 冗長表現を修正
- 差分君 || 文章の内容の差分を表示させるツール
- 日本語校正サポート
- である調をですます調に変換
- ATOKクラウドチェッカー|JustSystems(ATOK Passport [プレミアム]アカウントが必要)
Just Right!6 Pro
一番強力なJust Right!6 Pro(ジャストシステム)がありますが、Windowsのみの対応です。
- 定価:47,000円+税
- Just MyShop 45,684円
- Amazon 37,306円(27%OFF)
macOSでは使えないものと思い込んでいたのですが、情報システムエンジニアリングさんのJust Right! 連携プラグイン for InDesignを使うと可能なようです。ただし、macOS版の対応は、InDesign CS4、CS5、CS5.5のみ。