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はじめて執筆される方向けに、守っていただきたいこと、知っておいていただきたいことをまとめてみました。
出版社、編集者ごとに、ハウスルールがあると思います。ひとつのガイドラインとして、たたき台にしていただければと思います。
原稿の種類
プリントメディアのためのデータ作りでは、Webやビジネスの現場とは異なる制約や配慮が必要です。手を加えたり、作り直すことが多いため、再編集されることを前提に原稿をご準備ください。
原稿の種類によって、適切なファイル形式でご準備いただき、圧縮してからお送りください。
- 文字原稿(テキストデータ):TXT、RTF
- 画像データ(スクリーンショット):PNG、PSD
- 写真データ:JPEG
- ロゴデータ:AI(Illustratorデータ)
- 概念図、構成図などの図解:AI(Illustratorデータ)
- 表、グラフ:XLS(Excelデータ)
圧縮時に文字化けしてしまったり、Windows/Macでリンク切れの原因になることがあるので、ファイル名は極力英数字が望ましいです。
文字原稿
- 文字原稿は、テキストデータ(プレインテキスト)でご用意ください。
テキストデータの場合には、図版が入る箇所に「図挿入:capture002.png」のようにご指示ください。
- Wordでも結構ですが、レイアウトなどをがんばっていただく必要はありません。なお、図版を入れて原稿をご用意される場合、図版のファイル名を入れてください。
必ずお願いしたいこと
- 「ですます」と「である」は混在しないようにしてください。
- 英数字は半角で入力してください。
- 英数字と日本語の間に半角スペースを入れないようにしてください。
○「3月にMovable Typeを」を
×「3 月に Movable Type を」
和欧間のアキの設定はアプリケーションの設定で行います。
- 各段落1行目の1文字インデント(=全角スペース)は不要です。入れないでください。
- 大見出し、中見出し、小見出し、箇条書き、順番リストなどがわかるように、一定のルールで記入してください(Markdownを使うか、大見出しには■をつけるなど)
- 句読点は「,」「.」でなく、「、」「。」を使う
(、と。には半角のものがありますが、全角で入力してください)
できればお願いしたいこと
下記もご覧ください。
スクリーンショット
パソコンやスマホの画面表示を画像として使うことを「スクリーンショット」、「スクリーンショット」、「スクリーンダンプ」のように呼びます。
デジカメやスマホで撮影するのではなく、OSデフォルトの機能や各種ユーティリティなどを使って、適切に撮影してください。
基本
- 保存形式:PNGまたはPSDを使ってください。
JPEGは基本的にNGです。使う場合には圧縮率を100%以外にしないこと
- 解像度:変更しないでください(大きさは、InDesign上で変更します)
- カラーモード:RGBのままにしてください
- キャプチャは画像ファイルとして添付してください。WordやExcelに配置されたものを原稿として使うことはできません。
スクリーンショットを撮る前に
- [半透明メニューバー]をオフにしてください(画面キャプチャの撮り方(Mac)その3 )
- OSは、カスタマイズしていない「素」の状態が望ましいです。新規ユーザーを作って、そのアカウントでキャプチャするのがベストです。
加えて、下記もご留意ください。
- トリミングはInDesign上で行いますので、可能な限り大きめにキャプチャしてください。
- ウィンドウなどの影は残してください。不要な場合には、こちらで削除します。
図版への枠入れ指定など
スクリーンショットなどの上に、赤い枠を付けたり、文字を入力をする作業は、InDesign上で行います。図版上には記入しないようにしてください。
指示のために記入される場合には、次のようにお願いします。
- 別レイヤーに記入し、PSD形式で保存する
- オリジナルのスクリーンショットも添付する
- 入力する文字は、文字原稿上にも残しておく
トリミングの指示も同様です。
その他、画像ファイルに関して
- Webページの画像は、基本的に印刷用途としては使えません。
- 素材集(ストックフォト)を利用する際には、事前にロイヤリティ(著作権)をご確認ください。
- Webページのキャプチャは、基本的にそのまま使えます。必要な場合には出版社が許諾を取ります。撮り直すことがあるのでURLを添えてください。
図版(概念図、構成図などの図解)
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その他
追記:編集担当の方へ
雑誌などでの執筆経験がある、という方から原稿を頂戴して、絶句することが多々あります。まずは、ガイドラインを示すこと、そして、(ただ、直すだけでなく)きちんとフィードバックすること。これを継続的に行い、「著者を育てていく」という意識が必要ではないでしょうか? 結果オーライでのやっつけ仕事は、大きな視野に立つと、逆に「悪」で遠回りです。