Illustratorを使うときに必ず使う[レイヤー]パネルですが、バージョンによって、少しずつ変化しています。
Illustrator CS6以降に[オブジェクトの位置]アイコンが、Illustrator CC 2018以降に[書き出し用に追加]アイコンが追加されています。
オブジェクトの位置
[オブジェクトの位置]コマンドは、選択しているオブジェクトを、[レイヤー]パネルでハイライト表示する機能です。
[レイヤー]パネルの[オブジェクトの位置](虫眼鏡アイコン)をクリックすると、
次のように表示されます。
[レイヤー]パネルを広げてみると、次のように選択されています。
パネルメニュー
[レイヤー]パネルに[オブジェクトの位置](虫眼鏡アイコン)がついたのは、Illustrator CS6以降。
それ以前は、[レイヤー]パネルメニューの[オブジェクトの位置]をクリックしました。
キーボードショートカット
[オブジェクトの位置]コマンドにキーボードショートカットは設定できないのですが、アクションには登録できます。
アクション、または、スクリプトを介して実行することが可能です。
ローカライズ
「オブジェクトの位置」って、この操作と一致しているとは思えません。
英語版は[Locate Object]ですが、[オブジェクトを見つける]あたりがしっくり来ます。
Locateでなく、location(位置)として訳してしまったのでしょうか?
書き出し用に追加
[レイヤー]パネルの[書き出し用に追加]ボタンをクリックすると、選択しているレイヤーがアセットとして[アセット]パネルに追加されます。
特に、ウェブ制作などを行う上で便利な機能です。ポイントは、オブジェクトの選択ではなく、[レイヤー]パネル上で選択しているレイヤーが対象になることです。
ケーススタディ(1)
[レイヤー]パネルで「レイヤー1」を選択し、[書き出し用に追加]ボタンをクリックすると、
「レイヤー1」のすべてのオブジェクトが、ひとつのアセットとして追加されます。
ケーススタディ(2)
[レイヤー]パネルで「レイヤー1」のサブレイヤーを選択し、[書き出し用に追加]ボタンをクリックすると、
選択しているサブレイヤーのオブジェクトがアセットとして追加されます。
ケーススタディ(3)
すべてのオブジェクトを選択している状態で[レイヤー]パネルで「レイヤー1」のサブレイヤーを選択し、[書き出し用に追加]ボタンをクリックすると、
選択しているサブレイヤーのオブジェクトのみがアセットとして追加されます。
まとめ
Illustrator CS6以降に[オブジェクトの位置]アイコンが、Illustrator CC 2018以降に[書き出し用に追加]アイコンが追加されています。
オブジェクトの位置 | 書き出し用に追加 | |
---|---|---|
CS5 | ||
CS6 | ● | |
CC | ● | |
CC 2014 | ● | |
CC 2015 | ● | |
CC 2015.3 | ● | |
CC 2017 | ● | |
CC 2018 | ● | ● |
おまけ(ファンキー仕様)
[レイヤー]パネルの左下、Illustrator CC 2017までは「5レイヤー」のように表示されますが、Illustrator CC 2018では、2つ以上になると「3層」のように表示されます。
単なるローカライズのミスです。