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Illustratorを使ってプレゼンスライドを作成するときのメモ

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「プレゼンスライドをIllustratorを作っている」という方に、いろいろ質問をいただいたので、 まとめてみました。

Illustrator(やInDesign)では、合成フォントや自動カーニングを使えるアドバンテージがあります。ベクトル形式の素材が多い場合には、コピー&ペーストなどで配置できるだけでなく、直接編集できます。

スタート

[新規ドキュメント]ダイアログボックスで、作成したいページ数を[アートボードの数]に入力し、ページサイズなどを指定します。

このとき、覚えておきたいキーボードショートカットは、command+option+0(すべてのアートボードを全体表示)です。

マスターページ

  • 各ページ共通の要素を1ページ目に作成します。その際、アートボードサイズぴったりでなく、3mm程度の塗り足しを作っておくと、印刷のときなど、後々、何かと重宝するでしょう
  • 作成したアートワークをまとめて選択し、「シンボル」化します。
  • [編集]メニューの[カット]を実行後、[すべてのアートボードにペースト]を実行して、すべてのアートボードに配置します。

  • 共通要素をまとめたシンボルのレイヤーは、それ以降に作成するものとレイヤーを分けておくとよいでしょう。
  • その他、繰り返し使う要素にはシンボルを使います。
  • マスターページを変更したい場合には、シンボルの置換を使います。

ページ数を増やす場合

ページ数を増やすには、[アートボード]パネルで[新規アートボード]ボタンをクリック、または、パネルメニューの[アートボードを複製]をクリックします。

アートボード通しの間隔は[アートボードの再配置]に依存しますが、追加するアートボードは思い通りのところには増えません。

Twitterでコメントいただきました。ありがとうございます。

Illustratorのアートボードは、現在、上限が100なので、それ以上の場合にはファイルを分ける必要がありますね。

ページ番号(ノンブル)

ページ番号を挿入するには、Insert Page Numbers v2というスクリプトを利用します。修正時には手動で削除する必要があるので、ページ番号専用のレイヤーを作成しておきます。なお、単位はインチです(1インチは2.54cm)。

ページ番号は、Acrobat上で[ヘッダーとフッター]を使って挿入するのもよいでしょう。

座標と同じ位置へのペースト

[表示]メニューの[定規]→[アートボード定規に変更]をクリックすると、選択しているアートボードの左上が(0, 0)になります。

なお、定規の種類(アートボード定規/ウィンドウ定規)にかかわらず、[前面へペースト]、[背面へペースト]、[同じ位置にペースト]コマンドは、選択しているアートボード内に実行されます。

書き出し

[複製を保存]ダイアログボックスで「PDF」を選択します。PDFでは、Illustratorのアートボードをページとして扱われます。

確認用なら、プリセットには「最小ファイルサイズ」がよいでしょう。

その他

  • プレゼンスライドでは、同じ書式が何度も出現します。段落スタイルで管理しましょう。
  • グローバルカラーを活用して作成すると、色変更への対応を柔軟に行えます。

上級編

三階ラボさん方式でアートボードを管理しつつ、「アートボード再構築スクリプト」を使うのもオススメです。

カテゴリごとにアートボードを配置することで俯瞰して全体の構造を把握しやすくなります(Illustratorの[アートボードを再配置]では、処理はできない)。

ご参考


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